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 長らく「世界の牡蠣事情」を掲載してきた過程で、牡蠣の世界には興味深く、面白い話題が、というより疑問が多々あるのに、その背景要因について解明されていないものが多くあることに気づいた。そこで、世界牡蠣研究家として、その解明に挑戦したく、今回の「世界牡蠣面白物語」の掲載となった。

「世界牡蠣面白物語」の第一回掲載は「ロンドン・オイスターカード」である。
イギリス・ロンドンの交通ICカードは「オイスターカード」という。世界で牡蠣を交通カード名にしている都市はロンドンだけである。

何かロンドンと牡蠣は深い謂れがあるのか。それをロンドンで多くの人に尋ねると「The world is your oyster(この世はあなたの思いのまま)という慣用句からきている」という。
また、この慣用句フレーズは、ウィリアム・シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち・The Merry Wives of Windsor」の中で使われたセリフだという。

シェイクスピアからネーミングを持ってくるとは、さすがにイギリス人だと思いつつ、本当のところはどうなのか、という疑問を持った。
この慣用句が、イギリス人にしみ込んでいるとしても、「ウィンザーの陽気な女房たち」を最初から意図し、引用し、採用したとはとうてい思えない。

ネーミング等のアイディア発想は、突然に浮かぶ場合が多いというのが、自らの体験で分かっている。
だから、「ウィンザーの陽気な女房たち」にたどり着くまでに何かがあるだろうと推測し、その確認の旅をしたのが、第一回掲載の「ロンドン・オイスターカード」である。

皆さんと一緒に、イギリスの牡蠣事情と、シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち・The Merry Wives of Windsor」の場面を探り、実際のアイディア発想のセオリーを確認する旅を歩いてみたいと思います。